SOUTH EAST ASIA TOUR 座談会 <ボルネオ島 -マレーシア->

――次はボルネオ島だ。

O:(写真を見ながら)こうして見るとすごいねー!!空が広いよねー!

――それはここ着いたときにすげえ思ったなー。雲も一個一個がでけえしねー!イエム(ボルネオ島・オーガナイザー)の地元・ポーフォートでやった、ボルネオ1発目のスタジオライブは面白かったね。皆、メタルだったもんね。笑。1曲目とかすっげえ一斉にクビをふり出したけど皆「あれ?違うなー」みたいな感じになって、2曲目からクビ振るのを辞めて暴れだしたもんね(一同爆笑)

S:確か2曲目までは、クビをふりつつ暴れるという奇妙なノリだったよ。笑。

T:スタジオ近くのスーパーの女の子がすっげえスーさんのこと気に入ってたよね。

O;あー!!!!!!!!

S:気に入ってた風な気がしたけど…

T:でも無料ライブなのに来ないからね。笑。

S:キムラくんに「スーパー行きたいんじゃないの?」って言われて、あの後、実は2人で行ったんだけど、煮え切らない感じで終わったんだよね。笑。

T:陰でそんなことしてたのがウケるけどね(一同爆笑)

S:いや、でもこのスタジオライブ、すげえ面白かったよね!

T:面白かったよね!

――でもホント男しかいなかったよね?笑。

T:いや、一人だけ女の子いたんだけど、外からガラス越しに見てたんだよね。ま、誰かの彼女っぽかったけど。笑。

――で、2つ目のライブがコタキナバル。

T:コタキナバルのライブもすっげえ面白かった!

S:よかったよかった!旗とか作ってくれてね!感動した!

T:客も熱かったよ!VIVISICKコールでオレら入って行ったからね!笑。

S:そうなんだ?

T:覚えてないの?

S:いや、だって皆の準備終わらないとステージに行ってもやることないから。笑。

T:すげえVIVISICKコールだったよ!して、かしこまりながらステージに向かうみたいなね。笑。

S:で、コールを受けたのはいいけど、なかなか始められないみたいなね。笑。

――あっちのバンドってパパッと手際良くやるからさ。

T:そう!前のバンド終わったら、ホントすぐに次のバンドがやるよね!あれビビったなー。

――あとマレーシアとかってイスラム教の女の子とか街にいっぱいいてさ、布で髪かくしてる姿がすごくミステリアスだったよね。

T:ミステリアスって言葉が流行ったよね。笑

S:そうだね、インドネシアにしろ、マレーシアにしろ、あのイスラム教の女の子たちを目の当たりにして「異国に来たな」って感じがすげえしたなー。明らかに見たことのない光景というかね。

T:にしてもボルネオ島はオフが多くて、すげえリラックスできたね!ホント楽しかった!

S:ラブアン島でのオフは最高だったね!

T:でも、ヤツらはラブアン行くってので何が一番楽しみかって言ったら酒なんだよねー。

J:え?なんで?普通のときは酒飲めないの?

S:イスラム教徒だから大っぴらに飲んだりできないんじゃない?

T:あと高いんだよ。マレーシアってやっぱり日本よりは物価が全然安いんだけど、酒の値段だけはビール一本150円位で日本とだいたい同じだったからね。でもラブアンは免税の島らしくて、酒もタバコもすげえ安くて。どこの州にも属さない政府直属の島だとか言ってた。まあやつらはとにかく酒が飲めるってことで、それだけでウハウハなんだ。

S:「皆、ここを天国と呼ぶんだ」みたいなこと言ってたよね。

O:本気なんだよ!本気で喜んでたからね。

T:とりあえずコタキナバルもホント皆いいやつだったね。

――皆、若かったね。オフもみんなで遊んでくれたね。

T:レイザ(HASRATのベース)がお別れのときすっげえ良いこと言ってくれたよね「お前らはもう友達じゃない、ファミリーだ」みたいなさ。

S:出迎えもオフもお別れも皆で来てくれたのがすげえ感動したよね。

T:なんか彼らは、すごくいい意味での熱さがあったよね。 多分一番若かったじゃん、 今回のツアーで世話してくれたヤツらの中で。

――レイザがアニマルライツの運動をしている写真とか見せてもらったよね。

T:レイザかっこよかったよ。なんかさ、バンドのTシャツじゃないわけわかんないTシャツ裏返しに来ててさ、オレが「ファッションなの?」って聞いたら「いや、オレはどんなブランドもサポートしねぇ」って言ってた。だから裏返しに着てるんだよね。笑。こいつら軽そうに見えて、実は軽くないんだよね。

S:とにかく彼らは仲間意識が凄かったね。

――ボルネオは一週間いて長かったし、いろんなところに行ったしね。

T:コイツらはライブよりも一緒にいてくれた時間の方が長かったもんね。ライブ2本しかなかったし。それでもすげえずっと一緒にいてくれたからね。とにかく歓迎されてる感じがしたね。

O:マリキタマンリーチーム?笑(※マリキタマンリーはマレー語で「温泉に入りに行こう」という意味)あいつらはホントよかったねー。

――そうそう!日本軍が掘り当てたとかいう温泉も行ったね!すげえ良かったなー。「マレーシア人のふりすればタダだから、日本語しゃべるな!」って言われてね。だから俺たちは「マーリキタマンリー♪」って歌いながら入っていったんだよね。笑。

S:とにかく本当に世話してくれたよね。どこもそうだったんだけどさ。

T:でもさ…こんだけいいトコで、いい人がいて、近いのになんで日本のバンドがアジアに行かないかって言うと、ちょっと先入観とかがあるんじゃないかって思うんだ。治安が悪いとか、衛生状態が悪いとか、なんかちょっとそういう目で見てるところがあるような気がするんだ、アジアのことを。そんな気はないんだろうけど。

S:でもそれはね、情報が入ってきてないってのが一番でかい原因な気がするなー。こんなに東南アジアがすっげえ盛り上がってるってことは、日本では知られてないんじゃないかな。他の国に比べたら情報は少ないと思うし。だってオレも行く前はホントにパンクとかあるのかなーって思ってたもん。こんなに人がいるだなんて思わなかったよ。ま、それはオレのアジアのイメージが、インドしか行ったことないから、東南アジアもインドっぽいイメージがあったんだけど、全然違ったね。東南アジアの方がぜんぜん街が発展してた。それはかなりびっくりしたよ。

T:ただ実際に行って思ったことは、皆、行った方がいいよって思った。ブラジルの時も思ったけどさ。行かないって話はないと思うけどね、バンドやってて。

――でもねー、オレはね、東南アジアをツアーすることは色んな意味で難しいと思うんだ。VIVISICKはさ、一応周りに気を配っててさ、わがままもそんなに言わない方じゃん。「これ食えねえ」とかさ「これは嫌だ」とかさ。でもとにかく文化とか習慣が違うし、めちゃめちゃ熱いし、移動もしんどいから、それは根をあげてもおかしくない話でさ。日本は衛生的にも異常に綺麗な国だしさ。

S:まぁ普通に、虫が異常に苦手とか、潔癖性の人はつらいだろうね。それは体質みたいなもんだからしょうがないけどね。

T:でも今、アジアを旅行してるヤツなんていっぱいいるんだし、8割型平気だと思うけどね。

S:でも下手したら、なんも知らずにノリで行って、行ってみたらそこの食べ物とか生活習慣とか衛生面とかの部分がまるで受け入れられなくて、自分にはその気がなくても、相手に失礼な対応をしてしまう可能性は十分にあると思うよ。だから、そこらへんきちんと出来る自信がある人は、もちろん行った方がいいと思うよ。

続く...