以下のインタビューはカナダのファンジン【EQUALIZING DISTORT】とブラジルのレーベルサイト【LAJA RECORDS】に掲載されたインタビューを抜粋し再構成したものです。

【EQUALIZING DISTORT】 http://exd.sohc.org/
【LAJA RECORDS】 http://www.laja.com.br/laja.html


Q.VIVISICKはいつどこで結成された?
A.1996年に東京でだよ。

Q.いつからライブ活動を始めた?
A,結成後すぐだね。結成当初はあんまり知り合いもいないし活発にライブ活動することはできなかったんだけど、徐々に友達が増えていってライブや東京以外のライブを増やしていったんだ。

Q.どのようにしてバンドは結成された?
A.俺達はヴォーカルのスナオを中心にパンク雑誌やレコード屋のメンバー募集によって結成したんだ。当時はまだみんな若かったし、好きな音楽をやりたいって情熱だけで年令も出身地も違う知らない者同士が集まったから、本当の意味での仲間になるまでには確かに時間がかかったよ。でも今はみんな仲良くやってるし絆も深いと思う。その当時のメンバー募集に書いてあった好きなバンド名とかはBAD BRAINS, MINOR THREAT, GRIMPLE, LOS CRUDOS, DEAD KENNEDYSとかだったと記憶してるよ。

Q.SOUND POLLUTIONからのリリースの経緯は?
A.SOUND POLLUTIONとの付き合いは俺達の録音した新曲をテープで彼に送ったらオーナーのKenが気に入ってくれた時から始まったんだ。俺達も彼のレーベルから出てるいくつかのバンドが大好きだったし、気に入ったらEPを出してくれないかって手紙を添えて送ったんだよ。そしたら「出したい」ってメールが返ってきたんだ。興奮したね!当時俺はパソコンを持ってなくて携帯電話のメールアドレスだったから、夜中の4時くらいにそのメールで起こされたんだけど、あまりの興奮に深夜にもかかわらずメンバーに電話したのを覚えてるよ(笑)。ちなみにその時の音源「PUNKS WERE MADE BEFORE SOUNDS」はスウェーデンのBUSTED HEADSから再発されてるから是非チェックしてよ。名作だから(笑)。

Q.PUNKS WERE MADE BEFORE SOUNDSとは何?そしてなぜその名前?
A.この名前は俺達の2ndEPのタイトルであり、俺達が企画するギグのタイトルでもあるんだ。EPの名前を考えてる時英語の諺でFinger were made before folkというのがあってハッとしたんだよ。確かにパンクは70年代に生まれた音楽なのかもしれないけど、昔からパンクなヤツっていうのはいたんじゃないかってね。人によってパンクの解釈っていうのは違うとは思うけど、簡単に言うと自分であり続けることだと思っている。モヒカンや鋲ジャンがパンクっていうなら別だけどね。
そういうこともあって俺達のギグには服装や性別、国籍も関係なくパンクなヤツらに来て欲しいという願いを込めてギグのタイトルにしたんだ。それ以来俺らの合い言葉になってるよ。

Q.MUKEKA DI RATOとのスプリットはどこからのリリース?フォーマットは?全部新曲?
A.リリースはSOUND POLLUTONからだよ。最初は俺達のファーストアルバムをリリースしてくれるって話だったんだけど、友達でもあるMUKEKA DI RATOが日本のバンドとスプリットを出したいって言ってるのを聞いて、それなら俺たちしかないだろ!って名乗り出たんだ。
フォーマットはLPとCDで内容はまったく同じだけどジャケの色が違うね。 俺たちの曲は8曲収録されていて、5曲が新曲、3曲が少し前に男道レコーズからリリースされた3枚組LPのコンピレーション「A REASON FOR LIVING 2003」にも収録されてる曲だよ。もちろん録音は違うけどね。その3枚組LPは俺らとDAN-DOHのオーナーのInoueさんが企画したコンピレーションなんだけど、日本各地、若いバンドから知名度があるバンドまで32バンド収録されてるとにかくすごいコンピレーションだから是非ゲットしてみてほしいね!今の日本のスラッシュシーンが十分に理解してもらえる思うよ!

Q.東京のシーンはどう?
A.人によって意見は違うだろうけど、今の東京のハードコアシーンはとてもいい状況だと思うよ。いろんなタイプのバンドがあるし、俺達が結成された当時よりはいろんなタイプのバンドが仲良くなって一緒にプレイできるようになったと思う。昔はそんなことなかったけど外国のバンドもたくさん来るようになってるし、若いバンドやお客さんが増えて数年前より盛り上がってるのを肌を感じるよ。

Q.日本でハードコアバンドをやることで最も困難なことは何?
A.ほとんどないよ。メンバーそれぞれの仕事によって違うだろうけど、職場で冷ややかな視線を浴びせられるくらいかな。そんなことは気にしちゃいないしね。

Q.VIVISICKの曲はどんな音楽と定義付けることができる?
A.音に関しては、結成当時影響を受けてた音は初期80年代のUSハードコアが中心だったから、うちらの1stEPを聞いてもらえばわかると思うけど軽くてスピーディーなハードコアだったと思うよ。でもその後メンバーチェンジやら周りのバンドの影響とかがあって、今のようないわゆるジャパニーズハードコアをミックスさせた音に変化していったんだ。簡単に言えばJapanese hardcore meets 80's US hardcoreってなるとは思うけど、初期パンクやOiパンク、そして世界中のハードコアに今も影響を受けてる最中だよ。

Q.どのバンドに一番影響を受けた?
A.う〜ん……今は正直いろいろたくさんのバンドを聞いているからどれに一番影響を受けてるっていうのは難しいね。結成当初影響を受けていたのは間違いなく初期80年代のUSハードコアで、BAD BRAINS、MINOR THREATを外せないのは確かだね。でも俺達の音を聞いてもらえればわかると思うけど、しつこいくらいのコーラスワークや、曲の展開なんかは明らかに日本のハードコアからの影響が強いと思うよ。これに関してはある特定の日本バンドっていうより今まで一緒にプレイしてきた日本のバンドたちに影響されてるんだと思う。

Q.歌詞はどんなことを歌ってる?
A.退屈な「大衆の価値観」や「社会習慣」にコントロールされることなく、自分の価値観で生きていこうぜ!ってことだね。くだらないことに縛られずに生きていくことが、自分の中に眠る無数の可能性を開くことに繋がると信じているよ。それはオレたちの人生における楽しみの一つでもあるんだ。それと心のなかにうずまくカオスを言葉にして吐きだしたいっていうのもあるね。オレたちの歌詞はメッセージじゃないんだ。ただ、今、ここで生きている感覚を表現することに重点を置いている。言葉の意味がわからなくても、音と同じで感じてくれればそれでいいと思ってるよ。

Q.歌詞の面から一番気に入ってる曲はどれ?そしてその理由は?
A.日本語メインで歌詞を書き始めた「PUNKS WERE MADE BEFORE SOUNDS」ep以降は、すべて好きだよ。特に気に入っているのは、やっぱり最新作のMUKEKA DI RATOとのスプリット音源に収録された8曲かな。それ以前の歌詞はどちらかというと「怒り」「批判」といった否定的な感覚が強調されていたものが多いけど、この音源ではポジティブな感覚もうまく言葉にすることができた。否定したり怒りを表すだけじゃなく、自分たちの信じる価値観も表現したかったんだ。あと『PLOT』や『SWWET THEMEPARK CITY』なんかはシャレが効いたストレンジな仕上がりになったと思うよ。この2曲は自分たちの中で新しい感覚だったのでお気に入りだね。

Q.なぜハードコアバンドをやってる?
A.それはもちろん日々毎日生活していてムカツクことやさまざまな問題を強烈な音に乗せて叫びたいからだよ!日本は世界的に見ても平和な国だよ。でも俺達が抱えてる問題は他の国の人同様たくさんあるんだ。もちろん俺達が純粋に音楽に夢中だってこともあるけどね。

Q.VIVISICKの将来的な展望は?
A.俺たちはとにかくプレイし続けることに重点をおいてるよ。これから年令を重ねてバンドを続けるのにいろんな壁が立ちふさがることは間違いないとは思うけどなんとか乗り越えて行きたいね!バンドがなくなったら俺たちの人生が半分以上つまらなくなってしまうってのはわかりきってる話だから。
今年に関してはブラジル、夏にはアメリカ、そして日本中をツアーする予定だから興奮しっぱなしの年になると思うよ!



HOME