【8月15日(日)オハイオ州・クリーブランド】
今日は出発前から楽しみにしていた、ヒバチレコード主催のサマーフェスティバル。 というのも数年前、オハイオのクレイジーぶりが堪能できるVTR『ヒバチオムニバス ビデオVol.1&Vol.2』を見て衝撃を受けて以来、いつか絶対にオハイオでライブを やってみたいと思っていたからだ。今日のライブは午後3時スタート。だが、移動に 時間がかかってしまい4時過ぎに巨大な工業地帯にある街のクラブ・Pats in The Flatsに着くと、信じがたい悲報が待ち受けていた。なんと今日のライブがキャンセル になったと言うのだ!理由を聞くと、ライブスタートが3時なのにも関わらず出演バ ンドがひとつも来ないため(確かにそれもどうかと思うが…)、クラブのオーナーが激 怒して強引に店を閉めてしまったそうだ。結構な数の客が集まっていたらしいが…。 もともとこのクラブの女性オーナーはストレンジとのことだが、それにしてもショッ クな話だ。
そこで今日は場所を変更してヒバチレーベルオーナー・サグバットの家の地下室でラ イブが行われることに。近いのかと思いきや、車で40分くらいかかった。間違えな くPats in The Flatsに来た客は容易に移動できない距離だろう(笑)。それでも熱い 連中が五人ほど移動してきてくれた。ライブ準備に時間がかかるとのことで、ひとま ずウェッジ(9SHOCKS TERROR、CRUNKY KIDS、GORDON SOLIE MOTHERFUCKERSのDr)宅の 庭で酒を飲みつつ休憩。ウェッジの奥さんが作った手料理がうますぎる!そのままの んびりムードで時は過ぎ、結局ライブがスタートしたのは7時すぎだった。客は出演 者もふくめ30名くらいだったが、地下室が狭いので充分すぎるほどの密度だ。一番目 はいきなり飛び入りのGORDON SOLIE MOTHERFUCKERS!凶暴なボーカル(9SHOCKS TERRORのBa.トニー)が所狭しと動き回り客を挑発!みんなも曲を知っていて、いい感 じの盛り上がりを見せる。かっこよかっただけに解散が惜しまれる。次はサグバット 率いるCRUNKY KIDS!普段のライブではサグバッドがボーカルをとっているが今日は 何故かギター担当。代わって意地悪メガネをかけたトラ模様アート系モヒカン女 性Vo(ウェッジの奥さん)が、虚脱感全開で歌うちょっと変わったハードコアパンク。 凄まじく覇気がなかったため好みが別れるところだが、個人的には面白かった。続い てJACKED UP ZEROSが演奏し、4番目にVIVISICK!昨日よりもさらに狭い空間だった ので、やはり自然とグチャグチャなライブ展開になだれこむ。最初はみんな大人しかっ たが、4曲目くらいからオハイオ独特のクレイジーファニーなテンションがついに暴 発した。さらに標的を見つけては寝技・投げ技をしかけるというサグバットの奇行も 手伝って、終盤は意味不明な混沌状態へ突入。ともあれ、ヒバチオムニバスビデオで 見た、あのオハイオノリを体感できて大興奮であった。そして5番目はBRUCE BURNER と全米ツアー中のDEAD FALLが登場!ちょっぴりキャッチーな展開も見せる熱いスラッ シュHCに、マイクベルナルドそっくりのコワモテVoが叫びまくる!最後は7SECONDS のカバーでフィニッシュ!だが、カバーよりオリジナル曲の方が断然カッコよかった。 そして本日の大トリはスゥエーデンからやってきたツインボーカルスラッシュHCバン ド・BRUCE BANNER!元・DS13の巨人べーシスト・クリストファー138や元・E.T.Aのメ ンバーによる新バンドだ。正直CDで聞いた時はピンと来なかったが、ライブは圧巻の パフォーマンス。激イカシたバイキング風ファッション(海賊調の赤ジャケット&海 賊調の革帽子&タレサン&口ヒゲ、そしてTシャツはGAUZE)を身にまとい、怪しい地 声で歌うクリストファー138!そして上半身裸で奇声をあげて発狂する見るからにサ イコなもう一人の眉なし7:3ヘアーVo!何よりもこのツインVoの存在がとてもかっこ よく心が踊る!熱いライブでヒバチサマーフェスタを締めくくってくれて大満足。 そして今日のツアーバンドの面々が泊めてもらうこととなったウェッジ宅に場所を移 す。ウェッジはとんでもないジャンパニーズハードコア・パンク愛好家で、そのコレ クションは驚愕としか言い様がない。リビングにはかつてGAUZEがシカゴでプレイし たときのセットリストが家宝のように飾られていた。そんなウェッジが次々とレコー ドを爆音でかけまくり、日・米・スウェ入り乱れての大騒ぎに発展。ホントよく警察 が来ないよなーと思うほどひどい有り様であった(ちなみに朝おきたら玄関には巨大 なゲロ道と破壊された椅子の残骸が…)。くわえて今日は誠実で物静かで優しいダグ が超ハイテンション。ここ数日間、運転をまかせられ酒が飲めずにつらかったのだろ う…、たまっていたウップンを晴らすがごとく激強ウイスキーを飲みまくり、日本プ ロレスの話で盛り上がる。だが、無茶なペースがたたり早々にダウンしてしまった( ベッドへと介抱してやると泥酔ながらも申し訳なさそうに"I'm sorry"。どこまでも イイ奴)。それにしても同じペースで飲んでいたオノが、さらにテンションを上げて いるのが恐しかった(笑)。

【8月16日(月)ニューヨーク州・バッファロー@ Mohawk Place】
昨夜の奇行のよるケガで足を引きずるサグバッド&ウェッジ夫妻に見送れら、本日の ライブ会場、カナダに近いニューヨーク州バッファローに到着。街はなかなか近代的 な感じだが、通りにほとんど人がいないのがちょっと無気味。ライブをやるMohawk Placeはなかなか大きなバーで、珍しくきちんとステージもあるし、P.Aもいるし、返 し用のスピーカーまであった。しかしニューヨーク州の法律でバー(やレストランな ど)の中は禁煙。もちろん酒の持ち込みも禁止なので店で飲むしかないのだが、バー の酒は高い。かといって日本のように安い缶ビールをスーパーで買って外で飲むこと もできない(酒に厳しいアメリカでは外で飲むと、普通に警察に捕まるらしい)。とい うわけで、酒とタバコが同時進行できないのはわずらわしかった。だが、外でタバコ を吸いながら入り口付近にたまっている客を見ているのも面白かった。またニューヨー ク州だからか、キテレツなヤツもポチポチいた。ちなみに客は50〜60人といったとこ ろ。さて、本日のトップバッターはなぜかリーゼントのボーカルが在籍するいかにも 軽くて早いUSHCなバンド(だった気がする)。個人的に久々に聴いた感のある音が新鮮 であった。2番目はNAUSEAのTシャツを着てるメンバーがいたのでそれ系のバンドかと 思ったら、決して悪い意味ではなく現代的な重厚さを持ったバンドだった(ような気が する)。外で「あいつあぶねーなー」と噂していた鬼の9:1分けヘアーもメンバーにい て、彼のステージングも期待通りにストレンジ。曲もかっこよく迫力があり、なかな か燃えた。次のTHEY LIVEのメンバーが新しく始めたというバンドのときは外で色々と ライブの準備をしていたので見られず。そしてJACKED UP ZEROSが終わると、アメリカ で初のトリをつとめるVIVISICKの出番がやってきた!!この日は嬉しいことに珍しくも 我々を知っている人が多くて、ステージにあがった瞬間からその期待度が伝わってく る。とにかく一曲目の「Roll & Survive」から盛り上がった時は思わず目を疑った!! あんな高速で大きなモッシュサークルは自身のライブで初めて見た。曲調的にノリが 合わなそうなものの、ひたすら回り続ける客たち。最後にはバンド人生初のアンコー ルまで巻き起こり、その熱狂ぶりに感激した。さらに物販も好調でひと安心。という のも物販が売れるということは、その日のライブが良かったということをわかりやす く実感できる嬉しさがある。だがそれだけではなく、我々は最終日にバン代+アメリ カツアーTシャツ代で合計940ドルを払わなければならなかったので、物販の売れ行き は若干シリアスな問題となりつつあったのだ。実は飛行機代を払うのが精一杯だった 我々は、それだけの大金を払う金をまるで持ち合わせていなかったのだ(笑)。だが、 この調子だと物販とギャラで全額回収するのはほぼ不可能。自腹を切るのは確実…。 事の重大さを今頃になってやっと気付き、この日から飯代をケチようになる(笑)。



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