【●8月17日(火)ニューヨーク州・イチカ @ See Spot Arts Gallery 】
昼、まずは有名なナイアガラの滝へ。そこはでっかい公園になっていて、天気もよく てすがすがしい。滝が流れ落ちる大きな川をはさんで向こう側はカナダだ。アメリカ 側で見るより、カナダ側から滝を見た方が綺麗らしいが、国境の行き来が面倒だと言 うことでアメリカ側から観察。ホント永年の間、絶えず流れ落ち続けるその大量の水 はどこから来るのだろうと不思議になる。だが、タカハシに言わせれば「こんなもの はイグアスの滝(ブラジル)に比べたら赤ん坊」とのこと(失笑)。ちなみにこの公園で、 昨日のギグに来ていたVIVISICKティーシャツを着た少年に出くわすという嬉しいハプ ニングもあった。
夕方、本日の目的地・イチカに到着。ケンいわく、ここはポリティカルで左的思想が 強い街らしい。その雰囲気は今までのところとは異色で、アーティスティックでヨー ロピアン調。学校も多いようで、美術系の学生らしき若者たちが、多く見受けられた。 そして今日のライブ会場はアートギャラリーという、なんとも我々に不似合いな場所。 だがこのギャラリーの予定表を見ると、けっこうバンド系のライブも頻繁に行われて いるようだ。ギャラリー内は絵やオブジェをはじめ、綺麗なものから奇妙なものが飾 られている。こんなとこでライブやったら展示品とか壊れちゃうんじゃないの?と心 配していたが、それも取り越し苦労。なぜなら、ライブが始まっても出演者・客あわ せて10人程度しかいなかったからだ(笑)。ちなみに今日の出演は全部で3バンド。そ んな感じで、今日の主催者であるアンドリュー(JACKED UP ZEROSのアンドリューとは 別人)がドラムを叩くバンドが始まった。そのサウンドは現代的なエッジの効いた重厚 なメタリックHC。正味な話、その音はまったく好みではなかったが、上半身裸で長髪 を振り乱し情熱的にドラムをぶっ叩くアンドリューだけは圧巻であった!そのアンド リュー、VIVISICKのライブでは最初から最後まで、客の中でただ1人ぶっ通しで暴れ 続けてくれた!しかも曲をやっている間は絶対に動きを止めなかったのがすごい(笑)。 たまに会場を盛り上げようと周りの友だちを巻き込きこみに行くが、友だちの反応は いたってクール。しかしそんな苦境をもろともせず爆ノリし続けた彼は、最後の曲が 終わってもひとり熱烈なアンコールを送ってくる!我々はその異常なテンションに胸 を打たれ、2曲多くプレイしてライブを終了した。
そのあとパブで軽く打ち上がって、アンドリュー宅に泊まらせてもらうことになった。 ここも一軒家を5人くらいでシェアして住んでいるという。住人は元・美大生が多い ようで、部屋の中もそんな雰囲気でとっ散らかっている。とりあえずライブには来れ なかったという友だちたちも加わり、みなで外の玄関先に設置されたイスとテーブル に座り酒を飲んだ。アンドリューはFUCK ON THE BEACHやROMANTIC GORILLAほか、様 々なCDを爆音でかけては、ハイテンションな空中ドラムを披露(しかも完コピ)。ここ まで日本のバンドが好きな姿を見せつけられると嬉しくなる。さらにキムラが持って きたXの『バニシングビジョン』を聴かせたら、おかしいくらい盛り上がっていた。 やはり同じドラマーとしてYOSHIKI氏に共鳴したのであろう(笑)!!なお、その家に住 んでいる沖縄とアメリカのハーフであるケンが、我々が飲みたくてしょうがなかった 緑茶を作ってくれたのも嬉しかった。

【●8月18日(水) OFF】
今日はOFF。アンドリューの仲間たちの引っ越しパーティに誘われたが、夕方にイチ カを発つと決まっていたので残念ながら参加できず。しかし親交を深めたアンドリュー ハウスとその仲間たちは、出発間際にCDやレコードを買ってくれた。玄関先 でVIVISICKを爆音でかけてくれよと別れを告げ、うちらは次なるキャンプ場へ移動。 夜、キャンプファイヤーを囲みもりあがるVIVISICKの面々は、過去の恥部をカミング アウトするというお約束の暴露大会へ。イカ臭かったあの頃を思い出しながら、夜は 更けていく……。

【●8月19日(木)ペンシルバニア州・フィラデルフィア】
横に細長いペンシルバニア州の東に位置するフィラデルフィア。今までのところに比 べると、格段に交通量が多くて大きな都市という印象だ。ここで何日か前にでかいハー ドコアフェスタも行われており、それにはかなりの人が集まったようだ。そのテの音 楽が盛り上がっている街なのかもしれない。それはさておき、バンは高速道路を降り、 ブラザーな黒人たちがひしめく住宅街へ入っていく。なんか治安がすげえ悪そうだなー と多少ブルっていると、見事にバンはその住宅街で停車(笑)。今日はまたもハウスシ ョーだ。バンから降りて、ライブ会場となる家の地下室に機材を運び込む。道路では ハイテンションなブラザーたちが、ドでかいバギーをウイリーとかさせてこちらに自 身の存在をアピールをしてくる(笑)。商店にビールを買い出しに行った時も、ムキム キボディに金ネックレス軍団(意味なく全員ハダカ)に鬼のガンくれを喰らい、ライブ 前から精神的にもノックアウト状態。もしや今日のギグにはあんなギャングなブラザー たちが押し寄せてくるのか!?と思ったが、集まって来たのはズタボロダーティファッ ションに身を包んだ白人系だった。本日は4バンド出演で、企画者は20年に渡り活動 をしているというフィラデルフィアの生きる伝説・FLAG OF DEMOCRACYだ。ライブ前、 一階(居間)の物販スペースに客がたまる。そこには我々の物販のほかに、ケンが持っ てきたサウンドポリューションスタッフや彼がディストロしている世界中のレコード &CDなどももたくさん置いてあるのだが、毎回毎回これを懸命に見ている人が多い のが印象的であった。どうやらアメリカには大都市を除いてハードコア・パンク専門 のレコード屋というものがあまりないらしく、主に通販やこのようなライブ会場での ディストロでレコードを入手しているとの話。レコード入手の機会が困難なら、そりゃ 真剣なハズだ。それはさておき、タテ長の地下室に30人〜40人くらいの人が入り、あ りえない密度と湿度と空気の薄さで怒涛のライブが開始!だが、3番目のVIVISICKで 信じがたいハプニングが発生!ラスト間際の曲を迎えたとき、なんと警察が踏み込ん で来てライブを止められてしまったのだ!確かに皆いきなりノリと顔色が変わり、必 死に何かを我々にアピールしていたのでなんかおかしいなと思ったけど…。もし強引 にあと一曲やってたら、警察にこっぴどく棒で殴られた上に羽交い締めにされるとい うマヌケな姿をさらしたであろう(笑)。しかし警察が去った後、曲中は一切歌うのをやめよ うとしなかったスナオは「勇気あるヤツだ!!」と客から喝采を浴びていた(単に状況を把握できてなか っただけなんだけど…)。なによりも残念だったのはラストに控えていたFLAG OF DEMOCRACYが見れなかったこと。マジンガーZのカバーもやるって言ってたのに!多分 もう見る機会もないのかと思うと残念でならない。



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